香りと、余白と、コナンな一日。

今朝は、いつもより少しだけ遅めに目が覚めた。

目覚ましの音ではなく、自然な光で目を開ける朝って、それだけでご褒美みたいな気がする。

今年のふるさと納税は、コーヒーにしてみた。

朝の支度をしながら、丁寧にお湯を注ぐ時間がちょっと特別になる。

その一杯で、まだ眠っていた思考が少しずつ目を覚ましていく。

朝食を終えたあとの食器をさっと片づけて、ふとお湯を沸かす。

最近のお気に入り、ネロリハーブの“ムズムズぐずぐず”ブレンドティー。名前だけでちょっと笑ってしまうけれど、その香りは意外にもスパイシーで、奥行きがある。

窓辺のチェアに腰を下ろし、お茶を片手にジェーン・スーさんのエッセイを開く。

ときに笑えて、ときに深く刺さる言葉たちに、頷いたり、くすっとしたり。午後の光がゆるやかに差し込んで、時間が少しゆっくりと流れていく。

お昼過ぎ、予約していたマッサージへ。

PC作業と家事でカチカチになっていた肩や背中を、丁寧に、じんわりと解きほぐしてもらう。

ウトウトするうちに、体も心もふっと軽くなるのを感じた。こういう時間、大人になるほど大切に思える。

帰宅後は、熱めのお風呂にゆっくり浸かって、体の芯までぽかぽかに。

湯上がりのぽってりした肌と、残る温もりに包まれて、ようやく深く息が吐けた。

夜は、簡単に作った煮物と炊きたてのごはんで晩ごはん。

お供はAmazonプライムで、久しぶりの名探偵コナンの映画。

「え、そこ伏線だったの?」って何度も声に出しながら観てしまうあたり、私、まだまだ子ども心あるなって、ひとりで笑ってしまった。

いくつになっても、心がワクワクする瞬間ってちゃんとある。

そんなふうに思わせてくれる一日に、ちいさく「ありがとう」を言って、そっと夜を終えた。