朝の余白と、夜のごほうび。

朝9時。

カーテン越しに差し込む光が、やけに優しくて。

今日は、休みだ。

それだけで心がふっとゆるむから、人って単純で愛しい。

冷凍庫には、昨日の夜に買ったクラフトビール。

「午前中から飲むなんて」と誰かに言われたら、

「いや、これも仕事のひとつ」とでも返そうか。

そんな“言い訳”も、最近ではちょっと愛しく思える。

朝ごはんはトーストにアボカド、ちょこっと塩。

カリカリに焼いたベーコンをのせて、目玉焼きと一緒に。

お気に入りの木のトレイに乗せて、ベランダでひとり朝食。

ささやかな贅沢って、こういうことなんだと思う。

午前中はゆっくり読書をして、昼寝して、

夕方にはスーパーでお刺身とサラダを調達。

そして夜、冷蔵庫でしっかり冷やしておいたIPAをプシュッと開ける。

一口飲むたび、今日という一日に「ありがとう」と言いたくなる。

働く毎日はたしかにしんどいけれど、

こんな週末があるから、なんとかやっていける。

アラフォーの今、ようやくそのバランスがわかってきた気がする。